夢日記⑬ 生物の狂暴性
とある一室でディナーを嗜んでいる。
鹿肉らしい、凄い美味い。
「あいつらの調子はどうだ」
黒いコートを着た痩せ細った男が言う。
こいつは俺の仕事仲間だ。
「問題なく順調だよ」
今俺らがやっている仕事はとある実験だ。
生物には狂暴性がある。その狂暴性を高めることによりどのような怪物になりえるかという実験だ。
俺らはその人間チームを担当している。
「しかし、犬や猫ならまだしも人間を飼うなんてな」
「飼ってるんじゃない、ただ必要としているだけだ。別にこちらが衣食住の面倒を見ているのではなく定期的に来てもらってるだけだしな」
「けど、あの薬がないと禁断症状が出るんだろ?」
「軽いものだ、我慢すればすぐに収まる程度のな」
プルプルプル…ピッ
「おう、ロッシーか。何かあったか?」
「ええ、一人に異変が」
「そうか、すぐに行く。ピッ」
「仕事か?」
「ああ、行くぞ」
仕事場に行くと一人の人間がうずくまっている。
「ロッシー、説明を」
「はい、投薬したあと外に出したのですが、その際に転んでしまい頭を打ったようです。」
「なんとまあ笑える話だな。実験もくそもありゃしない。」
うずくまっている人間の姿が次第に変貌していく。
髪は脱色し、体が凄い赤くなっている。
「とりあえず今外で暴れられるのはまずい、ガスで眠らせて拘束しておけ。」
「了解です。」
「問題ないなら俺は帰るぞ。」
「ああ、ご苦労。」
そうして俺は自宅へと帰った。
帰る途中に何やら人の集団に出くわした。
「化け物だー!」
みれば青い何かが動いている。
近くで見てみると巨大な四足歩行の魚のようなものが人間を頭からかぶりついていた。
「何があったんですか?」
「あの食われてるやつが乗ったいた車が犬を跳ねたんだよ!そしたらその跳ねられた犬が急にあんな化け物に…!」
まさか!?さっきの人間と同じように頭を打っただけで!?
確かに狂暴性は生物すべてにある、しかしよくあるような頭を強打しただけでなぜ…?
あの犬まさか投薬されてたやつなのか!?
化け物がこちらを向く。
すると口を大きく開けて激流の水を発射させた。
回りの建物を破壊しながらこちらに向かってくる。
「はっ…確かに笑える話だ。実験もくそもありゃしない…。」
激流に飲み込まれそのまま意識も流されていった…。
生物が化け物に変わるとこは本当に怖かったです(^_^;)
あと鹿肉めちゃうまかった(><)
あとロッシーって誰だ…
ではこのへんで